* Story *

結婚して、子供を産んで、幸せな家庭を築くことが約束されていたはずだった……
王太子付きの女官であるリリアナは、金と出世に目が眩んだ婚約者からある日突然別れを告げられる。それも、納得がいかないような理不尽な理由で……

婚約者を許せないリリアナはやがて復讐を誓った。
そんな彼女の元へ一人の男が現れて言う。

「お前の復讐に手を貸してやる。ただし、代償はお前の体で払え」

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この作品は一部にR18程度の表現を含みます

第1章 黒き契約
第2章 重き代償
第3章 秘めた想い
第4章 悲しき現実

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* Character *

リリアナ=アルジェイル
主人公。18歳。王太子付き女官。白に近い金髪とエメラルド色の瞳。
中流貴族アルジェイル家の1人娘で、12歳の時、王宮に王太子付きの女官としてあがる。
王太子の一番のお気に入り。争いごとは好まない優しい性格で、自分の主張はあまりしないタイプ。
ロイフェルド=クラヴィアーナ
25歳。サルヴェンナ王国左近衛軍第一部隊、隊員。黒髪に海のような深い青色の瞳。
リリアナに復讐の手助けを申し出るが、それまではリリアナとあまり接触はなかったが……
ケルウェス=フローシア
23歳。サルヴェンナ王国左近衛軍第一部隊、副長官。リリアナの恋人。
上流貴族フローシア家長男。家名と、剣の腕で若くして現在の地位までのし上がる。父親は大臣補佐官であり、父子ともに野心家。
クランツ=レ=ミア=サルヴェンナ
6歳。サルヴェンナ王国第一王子。現王太子。
生まれた時からそばにいるリリアナに誰よりも懐いていて『リリ』と愛称で呼ぶ。幼いながらも主人としてリリアナを守ろうと一生懸命。

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